スマイルへの出荷、有機栽培へのこだわり
多気町在住の奥山 明さん(72)は、祖父の代から受け継ぎ3代目となる生産者。幼少の頃からのお手伝いに始まりJA職員時代の兼業も含め、ずっと農業に関わってきました。2010年に定年退職し、専業農家として新たなスタート。今まで以上に農業の魅力に惹かれていきます。
農産物直売所スマイルへは多くの生産者の方々が出荷をされていますが、奥山さんもそのひとり。年間計画を立て、毎日お届けできるように季節の野菜を生産されています。
スマイルでは直接お客様とお話しされる機会もあり、自身のこだわりでもある低農薬野菜をPRしつつも「自分を知っていただき、名前で購入していただいている方も多いですから中途半端なことはできない」と提供する側の責任をいつも感じているとのこと。新しい手法なども積極的に取り入れてきましたと語る一方で「新しい試みには失敗がつきもの。失敗の方が多かったかな」とも。その惜しみない努力が美味しい野菜を生み出すのですね。
「多気のたけのこは美味しいですよ」と語る奥山さん。赤土の土壌が適しており、県内でも有数の産地とのこと。機械を入れることができず、全て手作業。とても手間がかかりますが、お客様の「美味しい」の声を励みに労力を惜しまないそうです。どんな食べ方が好きですかの問いには「味噌和え、天ぷら、炊き込みご飯。それと小ぶりのものは丸焼きが実にうまい」。美味しそうですね。
健康維持に朝の体操を欠かさないそうで、柔軟な身体も披露してくださいました。「身体の動く限り作り続けていきたい」と語る奥山さん。これからもずっと、美味しい農産物を作り続けて頂けるようです。
Photo:奥山 明さん 2019.05