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イチゴ栽培に懸ける若き就農者

 2018年7月からイチゴ農家として新規就農した千鳥智昭さん(32)は、元々は津市のご出身。ご実家は農家ではありませんでしたが、生き物に関わる仕事に就きたいと酪農の道へ。24歳の時に観光イチゴ農園へ転職し、イチゴの魅力に惹かれていきます。「農園では、栽培と接客の両方に携わっていました。人と接することも好きだったので、栽培とのバランスが良かったです」と語ります。約8年間勤めながら、次第に自分自身で栽培したいという気持ちが湧いていったそうです。
 自営するにあたり、三重県内のいろいろな地域をあたっていましたが、土地や住居などの情報も多く、JA多気郡との関わりも深い多気町に決めたとのこと。

「新規就農誘致にとても熱心な土地柄で、この点はスムーズでした」。準備段階を経てビニールハウスの高設栽培で章姫の栽培を始めます。「章姫は収量のバランスも良く育てやすい。知名度もありブランド力、販売先も安定しています。また、生産者が多いブランドなので栽培情報も得やすいですね」。農園で得た経験が活きているようです。
 「従業員としての立場と自営では全く違う。一人で全てをこなさないと」。8年の経験もあり、自営には自信があったそうですが「まだまだ勉強不足です」と謙虚に語る千鳥さん。イチゴ部会での視察や、新規就農説明会にも改めて参加するなど学習意欲も旺盛で、JA多気郡営農指導員との関わりも大切にされているようです。また、趣味の草野球でケーキ店に勤める仲間から早速出荷の依頼もあったとのことで「やれることはやっておきたい。こういう繋がりも大切ですよね」と頼もしい限りです。
 千鳥さんの出荷するイチゴはJA多気郡へ出荷されスマイルなどで販売されます。甘くて美味しい章姫イチゴをたくさん栽培して欲しいですね。

Photo:千鳥 智昭さん 2019.01

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