遊休地でどじょう養殖 大台町下真手 どじょうの会
【【遊休地を活用】大台町下真手で遊休地を活用し、どじょうの飼育を始めたグループがいます。名付けて「どじょうの会」。山本さんを代表とするメンバーの6人は、仲の良い仲間です。きっかけは下真手にあるお寺「養国寺」所有の田んぼを管理する檀家さんが高齢で作業ができなくなり、遊休地になってしまったことから。すぐそばには墓地があり、人通りも多いことから、山本さんたちはなんとか活用することができないものかと考え、ナバナを植えようということになり、栽培を試みました。平成25年のことです。しかし、あともう少しで収穫というところで全て鹿に食べられてしまい、ナバナの栽培は失敗に終わってしまいました。
【どじょうの会が発足】
さてどうしたものか。山本さんたちは皆で意見を持ち寄りながら、何度も話し合いました。そしてこの地は宮川のきれいな水が豊富にあることから、どじょうを飼ってみようということになり、昨年、遊休地である13アールの田んぼを池にする造成に取り掛かりました。池の周りには芝生を植えるなど、どじょうが逃げ出しても傷がつかないよう工夫しました。そして7月に岐阜県の業者を視察。まず554匹のどじょうを購入し、飼育場へ放流しました。
【どじょうで町おこし】
田んぼの造成、どじょうの購入には町の地域活性化支援事業補助金を活用しました。現在では稚魚も繁殖し、数千匹になっています。秋には、ふるさとプラザもみじ館でどじょうを調理してもらい試食会をしました。
「どじょうは骨も柔らかく調理がしやすい。味はとてもあっさりしていて、から揚げや蒲焼、どじょう鍋にすると癖もなくとてもおいしい。実はうなぎより栄養が高く、精力剤にもなるのですよ」と代表の山本さんは話します。
「大台町に行けばおいしいどじょうが食べられるというイメージにまで持っていければ良いかな」と語る熱きメンバーたち。1~2年後までには販路を広げ、コンスタントに安定供給ができるよう、料理方法を策定しながら考えていきたいと計画を立てています。
どじょうの会
代表:山本松生さん 山本 保さん 尾上 薫さん 門野清一郎さん 山本啓子さん 門野筆子さん)
Photo:左から門野清一郎さん、山本松生さん、尾上薫さん、山本保さん 2015.09