第30回三重県産業功労者表彰を受賞
平成26年11月14日、三重県内の産業振興に寄与した功績をたたえる産業功労者表彰(農林水産業部門)に、元県農村女性アドバイザーネットワーク代表世話人の大西よしさんが選ばれました。同賞は事業活動等を通じて、農産物の市場開拓や雇用拡大などの産業振興に貢献した人に対して贈られており、昭和60年から毎年実施されています。
大西さんは永年に渡り、県の農村女性アドバイザーとして後継者育成活動に尽力されてきました。また、明和町で初の女性農業委員を努めるなど農村における男女共同参画を推進、女性の雇用拡大にも力を注がれてきました。
花と野菜の直売所「サン」を開設し、生産者に売り場を無償で提供するほか、あられや餅、味噌等の農産加工物の生産により高齢者の雇用を生むなど、その活躍は多くの人たちに支持されてきました
元々は水稲を中心に麦、大豆栽培を生業とする家内農業でしたが、JA多気郡の西井正常務理事にアドバイザーへと導かれたこと、また隣接する松阪市で女性農業家として活動する青木みつ子さんとの出会いから農業に対する想いが一気に開化、その活動に情熱を注ぐことに。「一般企業でも女性の活躍の場が拡がってきています。農業の分野でも女性が活躍することで、もっと農村地域は活性化するはず」と、その信念は揺るぎないようです。
「食の大切さを次世代へ繋げなければ」。その熱意は小学校にも拡がっていきました。食育にも注力し農業体験を指導、児童と一緒になって汗を流し野菜を収獲します。子どもたちからお礼の絵や手紙が届くと「とてもうれしくて。将来、農業に魅せられた若者がこの地域で活躍してくれたらいいかな」と、キラキラ輝く瞳で語る大西さん。農業に対する熱い想いはまだまだこれからも続くようです。
Photo:大西よしさん(後方一番左)と「サン」のみなさん 2014.11