新規就農にかける想い
超高齢化社会へと突入した日本。多気郡管内を取り巻く農業環境も例外ではなく、高齢化や後継者不足は深刻な状況となっており、当JAではこれらの問題に対処すべく新規就農者への遊休ハウスの利用促進や農業資金の支援を行っています。今回は、次世代の農業を支える意欲ある人材が増えることを願い、新規就農者である大久保豪紀さん(43)をご紹介いたします。
【いちご生産者として】
平成31年4月、多気町在中の大久保さんはいちご生産者として就農されました。「元々は祖父母がお米や野菜などを栽培・出荷していましたので、幼少の頃より農業は身近な存在でした」。その後、お父様が引き継いで生産していましたが、転職するにあたり、将来を見据えた上で「これからは自分の代かな」と農地を引き継ぎ、定年などにとらわれることなく生産者としての道を進んでいくことを決め、いちご栽培へと没頭していきます。
【令和元年は章姫元年】
前職などの経験から、ハウスの構築にも「自らできることは何でもしました」と語る大久保さん。栽培方法など営農指導員によるアドバイスを受け入れながら章姫の栽培に着手し、就農1年目から“安定的な栽培”と“収量の確保”にこだわり、12月には初収穫を迎えたとのこと。「とにかくこなしてきた1年だった。あっという間だった」。
【もぎたてが一番】
「いずれは“大久保さんの栽培するいちご”として認知されるようになれば良いかな」と語る大久保さん。お気に入りの食べ方は?の問いには「朝にもぎたてを食べるのが一番」。生産者ならではの食べ方で、至福のひとときを感じます。
JAでは、今後も大久保さんのような新規就農者の支援を様々な側面から実施し、次世代の担い手である若者の就農しやすい環境整備を目指します。
Photo:大久保 豪紀さん 2020.05Photo:逵 昭夫さん 薫子さんご夫妻 2019.10