遊休地利用でトマト JA支援で絆固く
中井憲次さん、釜谷政佑さん、中西貞文さん、三谷定美さんの4人は気心の知れた幼なじみ。今でも竹馬で遊んだ頃が懐かしく、一緒にいると昨日の事のようだと無邪気に語ってくれます。「66歳、67歳となった今でも、何でも言い合えるのですよ」と話す仲良し4人組は、四疋田トマト部会員でもあります。
農事組合法人四疋田営農組合代表理事をしている三谷さんは、JA多気郡多気営農センターの営農指導員から昨年、「農家が高齢化し、畑や田んぼに草が生え遊休地が多くなることから、この遊休地を利用し、加工トマトの栽培をしてみませんか」と生産農家の募集依頼を受けました。
ちょうどその頃、中井さん、釜谷さんが会社を定年退職、中西さんも自営業。それぞれ立場は違えど4人とも何かを始めたいと考えているところでした。「良いタイミングじゃないか。じゃぁ、やっていこうか」ということになり、名前を四疋田トマト部会と名づけ、今年から愛知県の会社との契約栽培で、加工トマトの栽培を始めました。
「私たちは利益を目的とはしておらず自分の健康とボランティアでしています。肥料の施し方、農薬の使い方、鍬の使い方、土のかけ方など最初はわからないことばかりで苦労し、全てJAさんに指導してもらっています。」とみなさんは言います。「朝起きたらすぐ畑に行って成長を確認します。毎日育っていくのを見るのがとても楽しみです。これから害虫や病気などいろいろあると思いますが、課題を克服し学習していきたい。目標は5トンです。来年は面積をもっと増やし、定年退職して家にいる人にも参加してもらい、トマトを通じて地域のきずな作りの場を作っていきたい」と代表の中井さんは意気込みを語ってくれました。
Photo:四疋田トマト部会のみなさん
(写真左から)三谷定美さん66歳/中西貞文さん67歳/中井憲次さん67歳/釜谷政佑さん67歳 2014.09